オミクロンがやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!

やってきましたオミクロン株。「保育園で発症者が出たため、休園になりました。再開までお休みさせてください。」恐怖新聞なみの恐ろしいチャットが、パートさんから私の元に届きました

ウチはパートさんにも有給休暇がちゃんとあるので、それを使ってもらえればいいのですが、期間が長くなると足りなくなるかもだし、この天災みたいな出来事で有給休暇を使ってしまうのもどうよとモヤモヤしてしまいます。

「ドラえもーん、保育園がコロナで休園になっちゃって、パートさんが休ませてくださいって言ってるよ~。何かいい国の施策は無いの?」
「じゃーん!!小学校休業等対応助成金!!」

従業員さんの休みに対して特別休暇手当を支給すれば、後から会社に支給してもらえる(上限あり)というありがたい制度です。

支給の対象となる休みは?

  1. 幼稚園・保育所・小学校・放課後児童クラブなど(以下、小学校等)が臨時休業になった場合
  2. 感染・濃厚接触で小学校等を休む必要がある場合(学校の場合は校長が認めた場合)

ただし、1の臨時休業の場合は、授業が元々あった日だけが助成金の対象になります。「土日祝や冬休みなんかは最初から学校が休みなんだから、休校になろうが一緒でしょ?」ということです。

支給の対象となる人は?

この助成金の最大のウリは雇用保険に未加入の人も対象になることです。

ものすごく厳密に言うと雇用保険に加入している人用の助成金(雇用保険料が原資)と、加入していない人の助成金(国費)の2つが用意されています。

雇用保険に入っていない人たちは付与される有給休暇も少ないので、特別休暇があることで従業員さんたちに喜んでもらえると思います。ただし、雇用保険に加入している人と別申請になるので、ちょっと手間が増えちゃいますけどね。

ちなみに、残念ですが役員や個人事業主は対象になりません。また、フリーランスの人に対しては金額は少なくなりますが、別の助成金が用意されています。

いつ提出しますか?

2022/1/1~2022/3/31までの分をまとめて、2022/5/31必着で提出します。

税務申告と違って消印有効ではありません。くどいぐらいに「必着」が強調されているので、遅れたら容赦なく蹴られると思います。

ここが助かる!

①普通の有給休暇として処理した後でも、労働者との合意があれば、後から特別休暇に振り替えることができます。助成金は要件が厳しいので、「こうやって処理してれば助成金もらえたのに~」となることが多いので、こういうのはありがたいです。

②就業規則の変更が不要です。たいていの助成金は、就業規則を一緒に提出して、要件と合致しているか細かいところまでチェックされるので、それを気にせず申請できるのはとても楽です。

③お役所配布のファイルがよく出来てます。計算式がちゃんと入っていて、流れに沿って入力していくだけで申請書が作成できます。どこに何を書くべきなのか、理解するだけでも大変な書類が多い中、自力で何とかできるレベルになってます。

とはいえ必要書類を集めるのはやっぱり面倒

  • 振込口座の通帳の写し
  • 賃金を払ったことを裏付ける資料(賃金台帳)
  • いつも支払っている金額が確認できる資料(賃金台帳・労働条件通知書)
  • 所定労働日・所定労働時間が確認できる資料(労働条件通知書・勤務カレンダー・就業規則)
  • 学校が休校になったことを確認できる書類(無い場合は有給休暇取得確認書に休校期間を記入でOK)

顧問社労士さんがいない場合は、これらの書類を用意するのが一番の手間かもしれません。しかし、お伝えしてきたように、会社が自力で何とかできるように配慮がされた助成金です。従業員さんに安心して休んでもらえるように活用していただけたらと思います。

新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金について(厚生労働省)